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2006年 10月 11日
ボリビアで生まれ、イタリア人の養子として育った友人Gに連れられ、ミラノのポルタヴェネツィア地区にあるペルー料理屋に行くことになった。たった1時間ほどの会食であったが、ゆるりと奇妙な体験だったので、ここに記しておく。
grezzo(荒い)な雰囲気でペルー人達しか行かないような店…と聞いてやや心躍りつつ、入ってみると、意外にも小ぎれいな印象。季節はずれのカーニバルっぽい装飾やサーモンピンクのテーブルクロスが、期待していた"食堂"的雰囲気から遠ざけていた。 メニューはよくわからないけど、とりあえず私とDは肉の贓物+特殊トウモロコシ+ネギのスープを注文。Gは鶏肉のフライのようなものを注文。 そういえば昔、カヌー人Oさんに連れられ、みんなで福生の米軍基地の近くにあるペルー料理屋に行ったなぁ…と回想にふけっていると、早速皿達が到着。まかふしぎな贓物や骨、そして膨張したようなトウモロコシの結晶(?!)、ネギが入った乳白色のスープ。味は悪くないが、贓物のグロさにやや抵抗を感じる。Gが注文した皿はまさに日本の唐揚げのてんこ盛り!ややスパイスがきいてるが、味もほとんど同じで、これがペルー料理?! 妙な郷愁を感じてしまった。 食べてる間には、どう見ても外見ラテンアメリカ人でありながらスペイン語を解さないGに、店主が早口のスペイン語で、話しかけてくる。そして奥さんは壁に貼ってある世界遺産マチュピチュや顔の形をした山の説明をしてくれる。 その間、天井近くに掲げられたテレビでは、黒い砂漠風景のように写りの悪いサッカー中継をやっている。イタリアV.S.ウクライナ戦らしいが、その存在にも気づかないほど静かなのはなぜ? 友人達の話によると、本日はジャーナリストのショーペロ(ストライキ)で、解説者が居ないのだとか。そのため、解説者のいないサッカー中継、要するに観客や物理的音のみが流れる試合が繰り広げられていたのだった。実際に競技場で試合を見ていたら、こんなんだろうけど、テレビで解説無しの試合って初めてで、意外にもものすごく不自然だった。 謎のスープをすすりながら、自分がいったいどこにいるのかよくわからぬ感覚をおぼえる。 1時間の会食ながら、実に奇妙な夕べだった。
by caopom
| 2006-10-11 19:53
| イタリア
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