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2005年 12月 21日
予想外のことって突然起こるものだ。
2005年12月初旬、教授及び国立美術学院から連絡が入り、先月ローマの展覧会に出品した"Premio nazionale delle Arti-イタリア芸術賞-展"の私の作品"sull'acqua, tremolanti...「水面に、ゆらぐ…」"が版画部門でグランプリを受賞したとのこと。21日に授賞式のためローマのTeatro Argentinaへ赴くことに。このイタリア芸術賞は、全国の国立美術学院・音楽院・映画演劇学院などの国立芸術学校の各ジャンルごとに1名ずつグランプリを決める賞であり、今年でまだ3回目の政府による新しい行事である。 朝から男性はタキシード、女性はイブニングドレスのための衣装合わせ、そして午後は音楽や舞踏、役者などで受賞した人たちのパフォーマンスのためのリハーサル。さすがはローマ、ぎりぎり時間での進行。演出家によって舞台の動きを説明され、本番30分前にリハーサル終了。 そして21時からいよいよ開演、ジャズで受賞したシチリアーノの演奏で幕開け! 著名な司会者の進行のもと各受賞者の作品・音楽・舞台が紹介された。受賞した10数名ほどの私たちは常に舞台の上にいて、視覚芸術と音楽の受賞者2名ずつがペアになって前へ呼ばれインタビューを受け、音楽の演奏の間、受賞した美術作品が背後の大きなスクリーンに映し出されるという演出。私へのインタビューは作品に使用した特異な技術の説明が中心。司会者は私の名前を紹介し、MIYAYAMA,なんてミラネーゼな名前!と観衆を笑わせた。私の版画作品は、ピアノで受賞した12才(!!)の天才ピアニストの音楽とともに演出され、その調和が素晴らしかった。 ハイレベルな音楽に加え、特に感動したのが役者で受賞した女の子の一人舞台(愛する人を殺してしまった、その死体にむけての会話)、そして現代舞踏…。舞踏の人々は、舞台に上って音楽が始まった途端、憑かれたような表情で身体をつかって表現する。そのほかデザインや舞台演出で受賞した人々の作品も興味深かった。このような優秀な人たちに囲まれて舞台に立てたことが畏れ多いというか、改めて芸術国イタリアの底力を実感。 その間に、国際的に活躍しているピアニストの青年やジャズシンガーとしてデビューしている女性の演奏、フェリーニの映画などにも出演している有名な俳優の詩の朗読、プロのジャズミュージシャンなどの演奏が織り込まれ最後に文部大臣から1人1人に賞が授与された。 来年は海外展への参加などもあるようで、この授賞によって、教授や周りのお世話になった人にちょっとばかりの恩返しができたかもしれない。今後もこの調子でこつこつ続けていくべきことを示唆した賞なのだろう。イタリア人のための政府行事で、外国人の私が授賞できたことに感謝。 政府文部省のサイト 美術情報サイト ExibitArt ; Teknemedia.net ちなみに受賞金3000ユーロ(きっと振り込まれるのは半年以上先だろう…)を頂けるとのこと、自分へのクリスマスプレゼントとして、前からほしかったミシンを購入!ずっと縫い目を使った作品をつくろうと思っていたのだ。来年も地道に創りつづけていこう。
by caopom
| 2005-12-21 23:26
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