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2009年 12月 04日
現在、参加中の展覧会のために作った本。
「quando nasce」 -when something is born- ベテランから若手まで様々な作家が、ギャラリー内の書庫から1ユーロで買い取った1冊の古本を改造/解体してオリジナルな作品を制作、展示。 私は、ドイツ人画家のカタログを再構成。 2009年11月25日〜2010年1月15日まで Galleria Derbylius via P.Custodi 16 Milano Italia MM最寄りはPt.Genova,トラムは29/30, 9, 3, 15 #
by caopom
| 2009-12-04 06:52
| アート
2009年 11月 27日
自ら選択してコンクールに応募することはほとんどなかった。
ブレラに居る頃は、教授がコンクールのオファーを次々と持って来て下さり、応募用紙に書き込むだけの状態が多かった。しばらくブレラとご無沙汰の昨今、必然的にコンクールとも無縁だったが、昨年末あるヴェネツィアのアーティストから応募用紙が送られてきた。ヴェネツィアにある老舗レストラン「La Colomba」の国際アートコンペだった。 戦後1953年から始まったコンペは、美術愛好家であるオーナー発案のレストランコレクションのためだった。Colomba(鳩)や料理をテーマに30cmx30cmの大きさの絵画を募集し、Emilio Vedova等、ヴェネツィアゆかりのアーティストを育てた歴史を誇ってきた。作家や批評家、コレクターのサロンとしての役割も果たしてきたレストランには、デキリコやモランディ等の作家も通い、食事代金のかわりに作品を残してきた。60年代以降、しばらく停止していたコンクールを2006年から再び新しい形で蘇らせ、さらに完全にテーマや大きさを自由にした2008-09年版コンクールへの薦めだった。そこで、インスタレーションの写真作品で参加することにした。 忘れかけていた今月初旬、突然企画者からメールが。様々な国から応募された2301点の中から私の作品を含む52作品が選ばれたので、写真実物をすぐにヴェネツィアに送ってほしいとのこと。そしてその数週間後には、なんと受賞者の1人として選ばれたので20日の授賞式に出席してほしいと!(コンクールのプレスリリースはこちら) 予想外の出来事にびっくりしたままサンマルコ広場にある展覧会場の授賞式へ。しかも授賞式典ゲストは、あのヴェネツィア映画祭総合ディレクターとして世界的に著名なマルコ・ミューラー!(写真右) 北京語等10カ国語以上話すインテリ、もとはアジア人類学者として中国のフィールドワークをしており、そのインテリぶりは半端ない。(アジア映画発掘の第一人者。日本語ではこちらに詳細あり) そしてもう1人は今年のヴェネツィアビエンナーレのアルセナーレ会場でチリ館をキュレートしたイタリア在住チリ人インディペンデントキュレーターのアントニオ・アレヴァロ(写真左)。またコンクールの審査員として、私の背後に写っているファッションデザイナーのロベルタディカメリーノ、ピノー財団Palazzo Grassi(最近は安藤忠雄が建築したPunto della Dogana現代美術館で話題)のキュレーター責任者であるマルコ、Bevilacqua La Masa財団の代表ほか様々な批評家や作家等ヴェネツィアゆかりの豪華10名。1点の写真作品は3位入賞し3000ユーロを頂いた。 授賞式の後、レストランLa Colombaで受賞者、審査員、企画者との懇親会。手の形をした氷の上に乗ったドルチェ…メニューも遊び心に溢れてる。実業家でありレストランオーナー(写真右)のアートと文化を育てる心から生まれた企画。無名の若手作家達と、世界で活躍する審査員達は、お酒や美味しいお料理によって完全にその垣根を超える。イタリアの素晴らしいところは、年齢や立場による差をまったく感じず、和気あいあいと友達のように話し合えるところ。年配者も若者達もまるで昔からの友達のようにリラックスして会話できる雰囲気は、この国の文化なのだろう。 マルコ・ミューラーに姉の映画DVDを手渡したところ、表紙を見て「既に見た」と!GermanFilmから送られてきたものを見たようで、内容も覚えていた。年間3000本以上映画を見て、世界中駆け回っている彼の記憶力と言語能力を目の前にして、自分の無能さを恥じ、すっかり緊張してしまった…!現在イタリア語圏スイスのAccademia di Architettura(建築大学)で映画ビジネス論の講座をしてるとのことで、ミラノからも近いし参加することを薦められ、連絡先も気軽に教えて下さった。畏れ多い。 コンクールの内容が云々よりも、このような和気あいあいとしたサロン的交流が、本来の目的なのかもしれない。食の場から生まれる人間関係、芸術…。文化と歴史が成せる技。文化を生む土壌というのは数年でできるものではない。いろいろあって大変なことのほうが多いけど、イタリアに来てよかった、と久しぶりに思えた一夜だった。 #
by caopom
| 2009-11-27 20:38
| アート
2009年 11月 18日
以前"伊流ゲンズブール"と紹介したプリエーゼ デュオ "Il Genio"(イルジェニオ)。
インディーズと思ってたら、いつの間にか 少しずつイタリアで知名度向上中。 "Non è Possibile"、歌の歌詞とはまったく関係ないけど、舞台はミラノ・ポルタティチネーゼ。普段人っ気のない近所のティチネーゼ門をこう使うか…。コルソ・ティチネーゼからナヴィリオ界隈を舞台としたこのビデオ、Il Genioの2人が居るだけで灰色のミラノが"華の都パリ"に見えてくるからこれまた不思議。アレッサンドラの可愛さは健在。 ミラノを舞台にしたPVとしてはこんなのも。 Il Genioの男ジャンルカが関わってる別バンド、こちらもプーリア・レッチェ出身バンドStudiodavoliの"Aliko"にも注目。素朴感溢れる背景…。ミラノにお住まいの方々、1シーンごとに、どこ?と想像してみてください! あくまでも南イタリア出身のバンドがミラノ舞台にフランス語で歌う。フランスかぶれのプリエーゼ/ミラネーゼ。 プーリア/ミラノ/おフランスのmix、 IL GENIO Studiodavoli はmyspaceでも聴ける。 #
by caopom
| 2009-11-18 00:52
| 音楽
2009年 11月 14日
私が日本に居た 11月1日、イタリア現代詩人アルダ・メリーニが亡くなった。
1931年ミラノに生まれ、2009年78歳ミラノに死んだ。 11月4日、ドゥオーモで国葬された。 現存する最大のイタリア詩人と評され、何度かノーベル賞候補にもなった。 60年代からたびたび精神病院に入院していた。晩年になってもタバコを手放さず、家は荒れ放題、壁には電話番号等のメモが落書きされ、ガスは止められていた。最近の食事は市から手配された介護者が運んでいた。 私は彼女の詩を、プルチーノエレファンテという小冊子出版を行うアルベルト・カシラギを通して知った。彼は、オスナーゴから毎週土曜、ミラノのナヴィリオ運河に住む彼女の家を訪問し、短い詩や格言を口伝えに聞いては、小さな本として紡いでいた。 常に才気と狂気の狭間に生きた本物のミラネーゼを弔い、多くの人々が彼女が生まれ死んだ家の門前を訪れ、花を、詩を、手紙を残し続けてる。 彼女が度々散歩し、カフェを飲んだナヴィリオ運河の風物詩の1つとなりつつある。 Alda Meliniについてウェブサイト 詩人アルダ・メリーニ死去(イタリアに好奇心より) #
by caopom
| 2009-11-14 07:31
| イタリア
2009年 11月 08日
10月の雨日、画家の馬場健太郎さんご案内のもと、ミラノ在住画家清水哲郎さんの展覧会へ。清水さんは、ブレラでもお世話になった先輩画家であり、ご夫婦共々仲良くして頂いている。渡伊22年以来の日本での個展を、文化庁助成で1年間ミラノに滞在していた馬場さんがオーガナイズ。汐留電通ビル47Fの600m2の敷地面積と眺望を誇るイタリアンレストランの老舗ビーチェにて小品が展示された。
あいにくの雨天により、5m近くあるガラス窓は雲に覆われ、自慢の眺望がまったく見えない!その分、作品に注目し、ゆったりと鑑賞させてもらった。 作品と空間の調和は、馬場さんの企画力ゆえ。優雅なランチメニューも頂いて、贅沢なひととき。 清水哲郎展 9月27日 - 11月15日まで 詳細はこちらから その後は資生堂ギャラリーへ歩き、ツァオ・フェイ展のアーティストトークとレセプションへ。馬場さんと作品についてなどいろいろ話し込んで時間が過ぎ去る。こうしてミラノの絆が東京へ延長するのは嬉しいことだ。 ミラノへ戻る数日前に、再び銀座へ。 大学卒業後、仕事をしながら通っていたラールヴェリテ・リトグラフ研究所の師匠 石橋先生の個展準備が行われているギャラリーSPACE11へ足を運ぶ。来週月曜から始まる展覧会のための設営が行われていた。オープニングの一足先に、作品を拝見させてもらう。 70年代のアメリカにて版画の一時代を築いたタマリンド研究所、ジェミナイ版画工房にて、刷り師としてジャスパー ジョーンズやデヴィッド ホックニー、サム フランシス等とコラボレーション、その後 日本では池田満寿夫、吉原英雄等の版画を刷り続け、池田さんの死後は国立市に研究所を開き、後世にその技術を伝えてきた。今回も国立の研究所へ足を運び、作家さん達の作品を拝見したり、刷り技術を見学したり。ここほど美しく隙のない刷りを可能にする場をいまだ知らない。 プロの刷り師となるために絵筆を断った彼が、その数十年後に一作家として展示するのは初めてのこと。少しずつ実験的に作りためて来た作品を一堂に展示。練り込んだエスキースから生まれた抽象の版表現がとても美しい。 SPACE11 石橋泰敏 リトグラフ展 11月9日 - 11月21日 11:00 - 6:00 日曜休廊 SPACE11 東京都中央区銀座6-10-10 第2蒲田ビル5F 渡伊前に、私の初個展も主催して頂いたSPACE11の金子さんは、元南天子画廊に勤務していた画商さん。数年ぶりの再会を果たした金子さんご夫妻や、石橋先生ご夫妻と、銀座や赤坂で遅くまで酒杯を交わし、経て来た道のりと時間を実感する。 改めて、人に恵まれてきたと感じた1日。 #
by caopom
| 2009-11-08 03:26
| アート
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