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2010年 12月 22日
10月末に開催したアーティストブックのワークショップのレポート。
マントヴァの出版社コッライーニの協力のもと、ミラノの121+にて開催。 私にとって、イタリア人を対象とした初めてのワークショップ。 インダストリアル・グラフィックデザイナー、建築家、イラストレーター、ジャーナリスト、文化人類学の卒論を書いてる学生、エミリア地方から電車で来て下さった70代の老夫婦、マッジョーレ湖近くから来て下さった画家男性などなど17名のメンバーも多彩。それぞれの分野で活躍しているプロの方々を前にワークショップを展開するのは、それなりに緊張する。今回は、コラボレーターのA14のダニエラが心強いテクニカルサポートをしてくれたおかげで、結果的には大成功となった! 最初の30分は、今回のワークショップ趣旨であるコンセプトのプレゼンテーション。ここ数年、自分のアートワークのためにリサーチしてきた比較文化的研究テーマをわかりやすい形で解説。東洋(特に日本)と西洋における"境界"のあり方、「ここ」と「そこ」の境界について、特に日本における人と人とのあいだ、住居空間の間、聖と俗の共存などを画像と言葉で20ページ弱の映写で説明。皆、熱心にメモをとりながら真剣に聞き入ってくれた。今、出版社の依頼のもと、卒論の延長で執筆中の本のテーマでもあり、自分の中で模索中のテーマである。 以上の解説を前提に、Edizioni A14のアーティストブック「La'/Qua」を見せながら、4月に行った個展「"ここ"と"そこ"のあいだ」を基盤とするコンセプトや、本の趣旨、素材や技術について説明。 本の形によって生まれる「時間」と「空間」について考える。 ものごとを2つに"分ける"ことによって"境界"が生まれる。 紙を折ることによって、"ここ"と"そこ"の境界としての本づくりを試みる。 "ここ"と"そこ"の「関係性」を生み出す「あいだ」としての境界とは何か。 今回はダニエラが刷り機を持ってきて"stampa secca"(インクなしで、凹凸による形を紙にプレスするプリント)の技術をデモンストレーション。アーティストブックの技術として、stampa seccaも自由に取り入れられるほか、透明性のある素材や、切り抜いた形、様々なミクストメディアを試すために多様なマテリアルを用意。 各自がプロジェクトに合わせて素材を試していく。限られた時間の中で、本のアイデアを組み立て、実行に移す。 断絶を意味する"境界"が本当の意味で"境界"ではない場、自分独自の"ここ"と"そこ"をつなぐ"あいだ"としてのアーティストブックを創造する。 プロセスが、ワークショップのすべてであり、醍醐味である。 70代の画家。人生の道筋について、その境界について。 ミケーレ・デルッキ事務所のデザイナー。airとwaterの"あいだ"について。 あちら側とこちら側の"時空"を切り開き、そして…。 画家は雨の中、葉っぱを拾い集めてきて、何やら道具として使ってる。 グラフィックデザイナーがこだわる、文字と絵の関係性。 イタリア人にはあるまじき、昼食を忘れるほどの興奮!みんな夢中で制作に熱中。 子供に戻ったかのように手を汚し、床で机で椅子で、作り続けた。 次回につづく。
by caopom
| 2010-12-22 10:19
| ワークショップ
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