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2013年 03月 02日
![]() 2012年5月サンパウロを中心とした版画イベントSP ESTAMPA2012の機会に、コラボレーターのA14ダニエラと共に4カ所で開催したワークショップ報告の続き。サントス市のスタジオヴァロンゴにて。 ![]() 各参加者が持ち寄った独自の材料を貼り付けコラグラフの版が出来上がっていった。コラグラフとは、コラージュにより版面に凹凸を作り、そこにインクを盛って刷るプリント法。 ![]() 3次元の物体を2次元の平面に落とし込んでいく。刷りによって反転すること、そして最終的に本という3次元の形に還元することを考慮に入れながら。 ![]() ブラジルらしい材料、トロピカルな鳥の羽。 ![]() コラグラフの楽しみは、刷り上がりの意外な表情である。 ![]() プラスチックシート上にニードルで線をつけて削っていくドライポイント技法を使った参加者も。 ![]() 刷り上がりを皆でチェック。 ![]() コラグラフをインク無しで刷るレリーフを、ドライポイントに組み合わせる。濃黒と白、フラットと凹凸のコントラスト。 ![]() 刷りあがった平面の版画を折ることによって、「あちら側」「こちら側」「内側」「外側」の境界が生まれる。それぞれの面の断絶ではなくお互いの面を尊重しながら関係性を生み出すような造形/時空間を伴ったアーティストブック、さてどんなものに仕上がるのか。 できあがった本たち… ■
[PR] 2012年 12月 18日
2012年5月サンパウロを中心とした版画イベントSP ESTAMPA2012の機会に、コラボレーターのA14のダニエラと共に4カ所でアーティストブック/版画/日本文化紹介を兼ねたワークショップを開催した。
![]() 第二回目はサンパウロ近郊のサントス市の版画アトリエにて。2年前にミラノで行ったワークショップ La'/Quaのブラジル版。若手作家たちのアソシエーションであるスタジオヴァロンゴとSP ESTAMPAの協力、国際交流基金の助成により実現。 ![]() 第一回目の参加者がアートのプロフェッショナルであったのと対照的に、第二回目は多岐にわたる年齢層の版画愛好家たち。歴史的に大きな日系コミュニティーを持つブラジル。西洋社会、移民文化の影響など様々な文化要素が入り交じる大都市サンパウロにて、版画や本制作に興味のある一般人やアーティストを対象に、ものづくりのプロセスを通して日本文化における1つの視点を提供するようなワークショップを企画。 ![]() 昨年は西洋人を対象に、西洋と日本を非常にシンプルな形で比較することから始めたが、南米など特殊な歴史を持った混合文化の都市サンパウロでワークショップを行うことは、新たな文化比較の視点を生み出すかもしれない。イタリア/ブラジル/日本という3つの文化背景の異なる国、物理的に遠隔にありながら、どこか深い縁も持っている文化との比較を通して、日本文化への認識を促進する契機を作りたいと考えた。 ![]() 西洋と日本のあいだを行き来するうちに、日本側/西洋側の視点など複数の視点を時空間によって切り替える訓練を自ずと積んできた。日本文化や日本人の特殊性について日々考え、その特性を外国の人にもわかりやすい形で文脈化できないかと試みたワークショップ。 伝統芸術のみならず、日常生活のあらゆるところに見え隠れする「あいだ」「間」の感覚、「うち」と「そと」を巧みに使い分ける特性などを、西洋との比較も交えつつ紹介。それを受動で終わらせず、参加者がそこから受けた印象を自文化にフィードバックしながら、能動的に新たな形へ昇華する。そのプロセスこそがワークショップの醍醐味であり、こちら側が参加者から学ぶ部分でもある。今回も実験的な内容ながらも、参加者の熱心な姿勢や好奇心から多くの刺激を頂くことができた。 ![]() 紙を2つに折ることによって生まれる「あちら側」「こちら側」「内側」「外側」の境界について、それぞれの面の断絶ではなくお互いの面を尊重しながら関係性を生み出すような造形/時空間を伴ったアーティストブック作りを目指す。A14と作った2冊のアーティストブック「そこ/ここ」「外で待ってる」のプロジェクトを参考に、制作開始! ![]() ものごとを2つに"分ける"ことによって"境界"が生まれる。 紙を折ることによって、"ここ"と"そこ"の境界としての本づくりを試みる。 本の形によって生まれる「時間」と「空間」について考えながら、あちら側とこちら側の関係性が生まれるような独自の本作りをスタート。 ![]() 今回のワークショップは、コラグラフ(コラージュにより版面に凹凸を作りインクで刷る)のプリントによるアーティストブック作り。 制作プロセス… ■
[PR] 2012年 09月 06日
ブログ更新を後回しにしていたら、いつのまにか3ヵ月経過!つくづく時間の早さに驚かされる。あまりに多くの写真を整理することに時間がかかってしまった他、特に7月は久々にのんびりペースでリラックスすることができた。ここ数年、普通に映画館に行ったりする時間もないほど、ひたすら走り続けてきた。そして日本に居る時間を多くすると決めた2012年にも関わらず、結局海外での仕事が多く、行ったり来たり。そんな中、ここ3ヵ月は比較的スローペースで、人間らしい生活を取り戻すことができたと思う。
5月のブラジル滞在は、自分にとって本当に印象深いものとなった。 特にブラジル人のおおらかさ、寛容さ、好奇心、情熱。大きな大地にはでっかい懐が培われるのだろうか。まさに風土と歴史が作り出した彼らの気質から教わる事が多かった。 今回はサンパウロの版画イベントSP ESTAMPAの機会に、コラボレーターのイタリア人アーティストでプリンターのA14のダニエラと複数のワークショップを開催した。彼女が10年以上育んできたブラジルとの関係性のおかげで、様々なアーティスト達との交流も実現し、とても充実した経験となった。 ![]() こちらは第一回ワークショップの様子。 まずは、私の作品、ダニエラとのプロジェクト、コラボレーション等のプレゼンテーションから。参加者はギャラリスト、評論家、プリンター、アーティスト等のアート界のプロフェッショナルが中心。メキシコやアルゼンチン、ニューヨークからの参加者も。 ![]() ![]() ![]() 私はイタリア語でプレゼンテーションし、ダニエラがポルトガル語に通訳してくれた。まずはなんとか第一回ワークショップ無事終了。 ■
[PR] 2012年 06月 05日
![]() 5月、約1ヵ月のブラジル・サンパウロ滞在より無事帰還。 国際交流基金の助成を得て、複数のワークショップ企画と展示参加のため渡伯。イタリア人のコラボレーターA14のダニエラと共に、サンパウロを中心とした版画イベントSP ESTAMPA2012の機会に、4カ所でアーティストブック/版画/日本文化紹介を兼ねたワークショップを実現した。 また同時に自分自身の文化人類学リサーチのために、日系ブラジル人やアーティストとの交流、勉強会も多数実現することができた。 ブラジル滞在は、長年ヨーロッパと日本を行き来してきた私自身の目を見開くための第3の視点を与えてくれる有意義なものとなった。非常に興味深い滞在となったので、今後少しずつこちらで紹介していければと思う。 ■
[PR] 2012年 05月 03日
ミラノの鞄ブランドSissirossiとのコラボレーションワーク。
Alviero Martini Prima Classeに属する鞄ブランドSissirossiは、ここ2年"Sissirossi for Art"として若手アーティストとのコラボレーションを実現してきた。春夏/秋冬の半期シーズンごとに、作家の作品を鞄の広告として起用し、企業コレクションとして作品を所蔵することで、若手のプロモーションをしている。 この広告のアートディレクションは、ボローニャのデザイナー&フォトグラファー集団Trelinkが担当している。昨年のヴェネツィアビエンナーレで私の作品を見たとのことで、アートディレクターから連絡を頂き、Sissirossi2012春夏シーズンのためにコラボレーションすることになった。 ![]() ![]() 昨年の初秋に私のアトリエにてアートディレクターとフォトグラファー、Sissirossiスタッフが集合。作品を見ながら、最終的に雰囲気のあるアトリエ内で撮影を実行することを決定。 広告の主役はあくまで「鞄」。作品が単なる鞄の「背景」や「イラスト的装飾」になるのではなく、鞄と作品のあいだに生まれる「関係性」、そこから生まれる「物語」を重視したスタイリングにしたいと思っていた。その意味でも、今までは白い台の上に置いて撮影してきた鞄を、「実際に使用されるように宙に浮かべて撮影したい」と提案したところ、アートディレクターやスタイリストが鞄を浮遊させられるよう様々な小道具を用意してきてくれた。 ![]() 10月の2日間、撮影実行。フォトグラファーのルカがスタイリングを含めて担当し、アトリエ内の写真や小品、スケッチ、道具などをそのまま使って自由に撮影が進んでいった。作家の雰囲気を重視してくれ、自由にインスタレーションさせてくれたり、合う鞄を選ばせてくれたり、かなり自由な雰囲気の中、即興的に進行。アトリエのドアごしに見える東京タワーの絵など、遊び心あふれるスタイリングになった。撮影風景はこちら。 ![]() ![]() コラボレーション広告(計8種類)はこちらでも公開。 イタリアはELLE3月号、Vogue Accessory3月号、Io Donna n.19, Vanity Fair n.11、Repubblicaローマ版(3月10,17,24日)に、アメリカはVmagazine3月号、Wmagazine4月号に掲載。 ここ2年にSissirossiのアート企画としてコラボレーションした5人の作家によるコンセプトブックが秋に出版予定。ボローニャのアートディレクター達と共に現在アーティストブックを作成中。Trelinkの素晴らしいセンスの持ち主であるボロネーゼ・マニュエルと、イスラエル人ミリットゥが、各作家の世界をどのようなグラフィックワークで展開してくれるのか、今から楽しみ。 めちゃくちゃなオーガナイズや仕事でストレスの多いイタリア。とはいえ、彼らのように飛び抜けて的確で素晴らしい仕事をする人たちが確実にいるというのもこの国の特徴。今回のコラボレーションは様々な意味で、よい経験となった。 ■
[PR] 2012年 04月 15日
今週末にかけてミラノで開催中のアートフェアMiArtにて"La/Quà"を出展中。Paolo Nava Studio (stand: A45)のブースにて。Paoloはエディション制作時にお世話になり、その後もプリント関係でいつも応援して頂いている。初出展の今回、どうなることか。MiArtはロゴも刷新して新たな路線で展開。
MiArt ミラノアートフェア 4月13日〜15日 オープニング12日夕方よりFieraMilanocityにて。 ![]() 今年はアートフェアに出展して頂ける機会が続いている。 7回目の出展となった1月末のボローニャアートフェアでは素晴らしいお客様との出会いに恵まれた。作品と買手との出会いは、偶然のような必然のような、ふしぎなご縁を感じる。 3月はボルツァーノの2年に一度のアートフェアKunstartへの出展もあった。 それぞれ個性の異なるアートフェアは、展覧会とはまた違った、作品にまつわる関係性を生み出す場として興味深い。 ■
[PR] 2012年 04月 03日
3月半ばに出展した展覧会"udineitalian"のレポート。
長年イタリアに住む9人の外国人女性作家(ドイツ、チリ、アルゼンチン、スロヴェニア、日本、カナダ、フランス、ルーマニア)による展覧会。Galleria Tina Modotti、Casa della Confraternita in Castello、Battistero Museo del Duomoというウーディネ旧市街の3つの歴史建造物が舞台となっている。イタリア統一150周年を記念し、Repubblicaの基盤となる憲法"La Costituzione"をテーマとして掲げる。長年イタリアに住み活動する外国人作家の視点による"イタリアという自国"を視覚芸術によって見い出そうとするキュレーターPaolo Toffoluttiによる試み。 ![]() Galleria Tina Modottiでは3点のプリントワークを展示。 元魚市場として使用されていた趣のある建物は、現在主に写真を取り扱うギャラリーとして使われており、魚を並べる大理石も展示用の台として使用されている。 ![]() "ti aspetto fuori -外で待ってる-"のシリーズであるプリントインスタレーション"SEI COME SEI "から3点を並列。 ![]() ![]() Duomoに付属するBattistero Museo del Duomoでは、美術博物館内部のフレスコ画と調和させる形でキュレーターが作品"Destinazione-I"を設置。 ![]() 歴史の染み付いた内部空間を浸透。プラトンによる"Repubblica"の断片が、実現され得ない理想の国への道標を曖昧に描き出す。 ![]() この後、外国人男性作家12名が参加する第二幕として"ialianitudine"が郊外ButtrioのVilla di Toppo Florioにて3月17日より4月9日まで開催中。 ■
[PR] 2012年 03月 15日
![]() Udineitalian.italianitudine 3月10日-18日 ウーディネの展覧会に出品中。伊統一150周年記念、長年イタリアに住む外国人作家が見るイタリア共和国。Galleria Tina Modotti、及びBattistero del Museo del Duomoの2カ所の歴史建造物にて4点の作品を展示。オープニングは10日19時よりGalleria Tina Modotti ex Mercato del pesce (via Paolo Sarpi, 4 Udine)にて。 Partecipo alla mostra "udineitalian.italianitudine" sabato 10 marzo alle ore 19,00 nell'ambito della programmazione spac/fvg spazi pubblici arte contemporanea del Friuli Venezia Giulia, presso la galleria Tina Modotti ex Mercato del pesce, via Paolo Sarpi, 4 Udine, verrà inaugurala la mostra d'arte visiva Udineitalian.it parte di un progetto più ampio che comprende Italianitudine mostra parallela che si inaugurerà sabato 17 marzo alle ore 17.30 presso Villa di Toppo Florio, via Morpurgo, 6 Buttrio (Ud), dedicato ad una riflessione richiesta dal curatore Paolo Toffolutti ad un gruppo di 21 artisti nati all'estero, ma che hanno temporaneamente vissuto in Italia, su quanto nel paese reale, vengano applicati gli articoli della Costituzione della Repubblica Italiana. ■
[PR] 2012年 02月 29日
ヴェネツィアでのグループ展レポート。
スロヴェニア文化庁が運営するノンプロフィットギャラリーA+Aでは、若手のキュレーター養成コースが実施されている。ヴェネツィア市、Bevilacqua la Masa財団、ヴェネツィア国立美術学院、ヴェネツィア建築大学やArtribuneなどの協力のもと、企画、予算集め、カタログ作成、プレス、設営、展覧会実施までの一連の流れを美術館等のプロから学び体験する。そのプログラムの中で、50名強の若手作家のアトリエ訪問や活動のプレゼンテーションが実施される。ビエンナーレ関連者の推薦を受け、11月末に16名ほどのコース参加者の前で1時間ほど自分の作品についてプレゼンテーションをする機会があった。ギャラリスタと話しながら、今までの作品コンセプトや活動履歴を写真と言葉で説明していき、参加者との質疑応答。最終的に、コース参加者が企画した展覧会として8名の作家が選ばれ、出展することになったのが1月末に開催された"B x H x ME"展。 ![]() Edwin Abbottの小説"フラットランド 多次元の冒険"という二次元の平面世界を舞台とした風刺小説のアイデアをもとに、ギャラリー空間を様々な次元の交わる動的な場へと変換する。映写、インスタレーション、彫刻、写真等8名の各作品が、ギャラリースペースと呼応しながら、次元を越えて緩やかな関係性を築いていく。 ![]() 私に与えられたのは、ヴェネツィアに特徴的な梁の見える天井高2.5mの広めの空間。まさに秋に開催した「かくれた次元」を移植するのにぴったりのスペースだった。Varallo Pombiaの展示とはまた違ったホワイトキューブのスペースに人工の光、やや不安なスタートだったが、若手キュレーター10名が設置をサポートしてくれたおかげで、随分とスムーズに展示を迎えることができた。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() オープニングは多くの方々で賑わい、近所のPalazzo Grassiやグッゲンハイム美術館のキュレーター達も見に来て下さった。コース参加者はまだまだ若手の駆け出し。これからキュレーターとしての厳しいプロの道を本当に歩み出すのはそのうち何人だろう。 初々しい気持ちが沸き立つ彼らの企画に出展して、こちらもエネルギーをもらった。 様々な新聞やウェブサイト、Domusにも展示記事が掲載。 こちらの写真アルバムから展覧会の全体像を見ることができる。 ■
[PR] 2012年 01月 26日
現在ヴェネツィアにて、若手キュレーター達が企画したグループ展"B x H x ME"に
インスタレーション "La Dimensione Nascosta"を出展中。 「次元」をテーマに、ギャラリースペースに呼応した8人の作品が緩やかに関係性を築く。 ヴェネツィアのPalazzo Grassi近くにあるGalleria A+Aにて。 A+A | Centro Espositivo Sloveno Calle Malipiero, San Marco 3073 - Venezia Orari: ogni giorno dalle 11 alle 14 e dalle 15 alle 18 ![]() ■
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